高校受験、大学受験、入社試験、昇進試験……。
人生において、「小論文」を書かされるシーンは意外に多いもの。ただ、そのたびに、あわてて小論文の書き方を調べている人も多いのではないでしょうか。
そして、次のような結論にいたって落胆するわけです。
「小論文を書くには、やっぱり、日頃から練習しないとダメだよな……」。
じつは、そんなことありません。小論文を書くには、練習よりも大事なことがあります。
それは、小論文を書く際に必要となる「4つの型」を覚えておくこと。型があれば、誰でも小論文を書くことができます。
では、その4つの型とはどのようなものなのでしょうか。詳しく見てていきましょう。
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小論文と作文(感想文)の違い
「小論文って、結局、作文がうまくなければ書けないんでしょ?」
そのように誤解している人はいませんか? 小論文と作文は、似て非なるもの。作文が苦手な人でも、小論文を書くことはできます。
そもそも、小論文と作文には、次のような違いがあります。
- 小論文:自分の意見を主張する文章(=考えたこと)
- 作文(感想文):自分の感想を述べる文章(=感じたこと)
どちらも文章であることに変わりはありませんが、最大の違いは、「自分の意見や主張があるかどうか」です。
自分の意見や主張のことを「論」と言います。つまり、「論」があるかどうかで、小論文なのか、作文なのかが決まるということですね。
ちなみに、小論文と普通の論文の違いは、長さの違いです。通常、大学入試で出題される小論文の場合、500〜1000文字ほどが目安になります。
小論文を書く際のポイント
小論文を書く際のポイント
小論文とは、自分の考えや意見を論理的に展開して書く文章のことです。小論文は、入試や就職試験、レポートなどでよく出題されるジャンルです。小論文を書く際には、以下のポイントに注意しましょう。
- テーマを明確にする
小論文では、自分が何について書くのかを明確にしなければなりません。テーマがぼやけていると、読者は何が言いたいのか分かりませんし、自分も書く内容がまとまりません。テーマを決める際には、自分が興味や関心のあること、自分が知っていること、自分が伝えたいことなどを考えてみましょう。また、テーマはできるだけ具体的で狭めた方が良いです。あまりに広いテーマだと、小論文の範囲内で十分に論じることができません。 - 構成を考える
小論文では、自分の考えや意見を論理的に展開していく必要があります。そのためには、文章の構成を事前に考えておくことが大切です。一般的な小論文の構成は、序論・本論・結論の三部構成です。序論では、テーマの背景や問題意識、自分の主張や立場などを述べます。本論では、自分の主張や立場を根拠や例証などを用いて説明します。結論では、本論で述べた内容をまとめて結びつけます。構成を考える際には、段落ごとに主題文や中心思想を明確にし、それらが全体の流れに沿っているかどうかを確認しましょう。 - 文章を簡潔にする
小論文では、自分の考えや意見を読者に伝えることが目的です。そのためには、文章を簡潔にすることが重要です。文章が長すぎたり、余計な言葉が多かったりすると、読者は飽きてしまったり、重要なポイントが埋もれてしまったりします。文章を簡潔にするためには、以下のようなことに気をつけましょう。
- ひとつの段落にひとつの主題や中心思想を持つ
- ひとつの文にひとつの主語や述語を持つ
- 同じ内容や意味を繰り返さない
- 不必要な修飾語や接続詞を省く
- 明確で具体的な言葉を使う
以上のポイントを押さえておけば、小論文を書く際に迷わなくなるでしょう。小論文は、自分の考えや意見を表現する力を鍛える良い機会です。ぜひ、積極的に挑戦してみましょう。
小論文の問題を見てみよう
次に、小論文の出題例について見ていきましょう。代表的な小論文の問題には、次のようなものがあります。
- ◯◯について、あなたの意見を述べなさい。
- 文章を読み、あなたの考えを論じなさい。
1の出題は、ある特定の分野に関してあなたが知っていることをベースに、意見を組み立てていく小論文です。
2の出題は、提示されている文章を読み、あなたの意見を組み立てていく小論文です。こちらは、文章の要約が求められる場合もあります。
ほとんどの小論文は、この1と2に大別されます。いずれにしても、前提となる背景知識さえあれば、誰にでも書けます。
しかも、前提となる背景知識に関しては、普段の勉強で十分に身につきます。小論文のために、特別な勉強をする必要はありません。
小論文対策で知っておくべき4つの型
では、小論文対策はなにをすればいいのでしょうか?
やるべきことはたったひとつ。それは、「4つの型」を覚えておく、ということです。
その4つの型とは、次のとおりです。
①「結論」:問題に対する自分の意見を提示する。
(例:私は◯◯に反対である)②「反対意見へのフォロー」:反対意見にふれ、その根拠を否定する。
(例:たしかに◯◯にも……。しかし……)③「根拠」:意見の根拠を3つ提示する。
(例:そのうえで、私が◯◯に反対する理由は3つある。1つ目は……)④「まとめ(再結論)」:言い方を変えて、自分の意見を提示する。
(例:以上のことから、私は◯◯をするべきではないと考える)
4つの型を見てもらうとわかるように、小論文は、筋道を立てて自分の考えを示すことが大切です。
そのときに求められるのは、客観性のある根拠に基づく、一貫性のある、自分なりの意見です。
4つの型に従い、必要な項目を埋めていけば、そのような基本をふまえた小論文を書くことができます。
ちなみに、文章量がオーバーしてしまうときは、「②反対意見へのフォロー」を省いても問題ありません。
小論文に書いてはいけないこと
「なるほど、うんうん。小論文と作文の違いも理解したし、型も把握した。さっそく書いてみよう」。
ちょっと待って! その前に、あらためて、小論文に書いてはいけないことをおさらいしておきましょう。
小論文と作文の違いは、
- 小論文:自分の意見を主張する文章(=考えたこと)
- 作文(感想文):自分の感想を述べる文章(=感じたこと)
ということでした。
この違いを踏まえると、小論文に書いてはいけないことは、
- 自分が感じたこと
- 感情がベースの主張
- 主観的な根拠に基づく意見
となります。
いくら小論文が自分の意見を主張する文章であるとはいえ、自分が感じたこと、感情がベースの主張、主観的な根拠に基づく意見を書いてはダメです。
なぜなら小論文には「読み手(採点者)」がおり、その読み手が求めているのはあなたの感想ではなく、客観的な根拠に基づく意見だからです。
「私がこう考えたのだから、それでいい」。
そのような発想では、相手を説得することはできません。あくまでも、客観的な根拠に基づく意見を提示してこそ、相手が納得する小論文になるのです。
「意見」と「感想」は明確に異なります。この場合の意見とは、客観的な根拠に基づくものであり、感想は主観的ものとして感じたこと(感情)なのです。
その違いを、きちんと認識しておきましょう。
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まとめ
小論文と作文の違いは、
- 小論文:自分の意見を主張する文章(=考えたこと)
- 作文(感想文):自分の感想を述べる文章(=感じたこと)
小論文の「4つの型」とは、
①「結論」:問題に対する自分の意見を提示する。
(例:私は◯◯に反対である)
②「反対意見へのフォロー」:反対意見にふれ、その根拠を否定する。
(例:たしかに◯◯にも……。しかし……)
③「根拠」:意見の根拠を3つ提示する。
(例:そのうえで、私が◯◯に反対する理由は3つある。1つ目は……)
④「まとめ(再結論)」:言い方を変えて、自分の意見を提示する。
(例:以上のことから、私は◯◯をするべきではないと考える)
小論文に書いてはいけないことは、
- 自分が感じたこと
- 感情がベースの主張
- 主観的な根拠に基づく意見
これだけ覚えておけば、小論文対策はバッチリです。幸運を。
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補足①小論文の材料と推敲、原稿用紙の使い方
小論文を書くためには下地となる材料が必要です。そこで、全国送料無料!IT書、ビジネス書、資格書が豊富なSEshop(IT開発関連書とビジネス書が豊富な翔泳社の通販『SEshop』)を活用してみてください。きっと、必要な素材がすぐに見つかるはずです。
論文を書き上げたら、その後に推敲をしましょう。推敲とは、文章を練り直すことですね。誤字脱字のチェックはもちろんのこと、文章の流れや論理的な内容になっているかなど、全体を確認することで、論文の精度はグッと高まります。一晩、寝かせるのがベストです。
論文を原稿用紙に書く場合には、あらかじめ、書き方の基本についても確認しておきましょう。詳しくは、原稿用紙の正しい使い方や、正しい句読点の打ち方などの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
また、より知的で論理的な文章を書くためには、幅広い知識や知見が必要となります。小論文ではそこまで求められないかもしれませんが、できることなら教養を身につける努力もしておきましょう。
また、各界の権威によって提唱されている理論などは、文章の論理性を高めるために、おおいに活用できます。たとえば、書籍から幅広い教養を得てみてはいかがでしょうか。
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世界のエリートが学んでいる知識を応用するのもいいでしょう。
身につけた知識や理論を論文に応用するためには、論文の書き方についてまとめている書籍を参照するのも有効かと思います。
補足②アドバイス・コンサルティングを求める方へ
どうしても自分で書けないという方は、クラウドソーシングを利用して、プロに依頼してみましょう。たとえばココナラなら、ワンコインから文章作成を依頼することができます。
より専門的な論文を依頼したい場合には、最大手のクラウドワークスやランサーズ 、Bizseekがオススメです。ただし、プロに書いてもらったものをそのまま提出するのは止めましょう。
反対に、身につけた論文のスキルでお小遣いを稼ぎたいという場合には、受注側になることも可能です。その場合には、活用しやすいワークエニー
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