ベストセラー小説はいかにして書かれたのか?
難しく考えればどこまでも難しく考えられる。しかし、簡単に考えるならば次の一言でまとめられる。「書かれるべくして書かれた」と。
斬新なアイデア、練りに練った構成、度重なる伏線の数々、見事な心理描写、先鋭的な文体、リズミカルなセリフ。そのいずれもが、書かれることによってはじめて、陽の目を見ることになる。大切に抱え込んでいても意味が無いのだ。
だからこそ、以下の「小説を書く際に意識したい16のポイント」から、すぐにでも書きはじめられる原動力をつかみとってほしい。
ベストセラー小説を書くために意識したい16のこと
1.小説を書くことで「何を考えた」か?
考えたことが2作目に活かされる。
2.ストーリーは結末から
結末から全体を構成すると、ストーリーがブレにくい。
3.風景描写が大事
風景はしゃべらない。しゃべらせるのが作家の仕事。
4.登場人物には勝手にしゃべらせる
反面、登場人物は無理にしゃべらせてはいけない。勝手にしゃべらせる。
5.技術よりも情熱で
技術は製品を生むが、作品を生むとは限らない。情熱で書く。
6.心の動きを物で伝える
心の動きは目に見えない。目に見える「物」で表現する。
7.推敲に力を入れる
さっさと書いて、しっかり推敲。
8.まずは5枚の「起承転結」
原稿用紙5枚の起承転結を、増やしたり並べ替える。それで何でも書ける。
9.ベストセラーで儲けよう
動機は儲けでも良い。理由にこだわらない。
10.どうしても書きたいことを書く
どうしても書きたいこと。書かずに入られないことは何か?
11.小説は「私小説」からはじまる
自分にしか書けないことに価値がある。
12.キーワードは「主体」「欲望」「壁」+外界
小説には「人間と葛藤」が必要。
13.地声で書く
飾らない。地声で良い。
14.自分自身を見つめる
自分の醜いところ、いやらしいところから目を背けない。
15.力まず肩の力を抜く
良い文章を書こうとしない。結果として良い文章になればそれで十分。
16.他者の目から見た自分を知る
とくに、「自分が下に見ている人」の目線で。
ヒトコトまとめ
小説を書くための秘訣とは
自分で書き、他人の目で直す、こと。
お付き合いありがとうございました。多謝。
<参考>
- 書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)
- 1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編
- 天気の好い日は小説を書こう ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)
- 駒田信二の小説教室 (1981年)
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