小さな会社や個人事業主でもできる!コンテンツマーケティングの効果的な施策

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 「予算がない」「人がいない」そのような理由で、マーケティング活動に力を入れられない企業は多くありますよね。マーケティングはやり方が難しいうえに、費用対効果が微妙、と感じている方がいるのも理解できます。

 しかし、今のままでは永遠に大企業に勝てない、自社のシェアが拡大しないと薄々感じている方もいるのではないでしょうか。そんな危機感を持った中小企業がコンテンツマーケティングに取り組み、認知度を獲得することが増えています。

 コンテンツマーケティングという手法には、社内にプログラミングやマーケティングの専門家がいなくてもできることがたくさんあるのです。

会社の大きさは問題ではない

 まず、覚えておいてほしいことは、コンテンツマーケティングにおいては「会社の規模は関係ない」ということです。「人数がいるから」「お金をかけたから」といって必ずいいアイデアが出るわけではありませんし、顧客の信頼を得られるということもありません。

 マス広告などとは違い、小さな会社でも工夫次第で大会社以上の効果を得られるのがコンテンツマーケティングなのです。

 しかし、スケールで劣る中小企業が大企業に勝つためには、独自性を大切にして、勝てる土俵で戦う「弱者の戦略」が必要となります。そこで今回は、中小企業向けの施策を中心に解説したいと思います。

 Webを利用すれば、世界中をマーケットにできる時代です。新しい取り組みに尻込みするのではなく、積極的に「弱者の戦略」を学び、集客につなげていきましょう。

※コンテンツマーケティングの詳しい概要についてはこちら

コンテンツマーケティングとは?潜在顧客に「見つけてもらう」仕組みをつくる

小さな会社でもできるWeb施策

 まずは、手軽に導入可能な施策を中心にご紹介します。

・YouTube動画

 YouTubeは世界最大級の動画サイトであり、日本にも広く浸透しており、利用しない手はありません。さらに、閲覧・投稿が誰にでも可能で、極端に言えばスマホ1つで撮影・投稿できる手軽さがあります。

 文字だけの記事を読むよりも、実際に人が登場し、音声として伝えることで説得力は増し、親近感も抱きやすくなりますので、顧客との関係も深まります。

・オウンドメディア(ブログ)

 商品・サービスを直接宣伝するのではなく、関連する情報を発信するためのメディアです。自社の理念やメッセージを自然な形で知らせることができますので、閲覧時の顧客の心理的な抵抗を少なくすることができます。

 YouTube動画を利用している場合は、その投稿とリンクさせて発信することでネタ収集にもなります。動画の解説や追加情報を少し盛り込むことで、お得感も演出できるためおすすめです。

 もちろん、自社のHPなど実際の商品・サービス詳細ページにも誘導できるよう、リンクを貼っておくことを忘れずに。

・Facebook

 Facebookの良いところは、原則として「実名登録」であること。実名だと発信にもそれなりの責任が伴うため、Facebook上のやり取りは、他のSNSに比べて信頼できるものとなります。

 個人として利用しても良いですが、ここはぜひ「ビジネス(社名もしくはサービス名)アカウント」を作成しておきましょう。登録だけなら数分で終わります。

 Facebookは、他のメディアと連動させることを利用目的とし、オウンドメディアの更新情報などを載せて拡散します。そうするとオウンドメディアに載せたYouTube動画やHPまで飛んでくれる確率が上がっていきます。

・無料ツール

 ここからは見込み客を対象としたステップになります。

 無料ツールは、自社サイト上に設置したランディングページから、関心を持った顧客がメールアドレスを登録すると、お得な情報をダウンロードできるといったものです。

 成功事例や最新のデータなど、顧客が知りたい価値ある情報を盛り込み、音声データやPDFなどのすぐに取得できる形式にしておくことがポイントです。

 ツール作成に少し手間はかかりますが、一度作ってしまえば長期で効果を発揮するコンテンツであり、リード(見込み顧客情報)獲得にも役立ちます。

・メルマガ

 無料ツールなどを利用して顧客情報を得られたら、メルマガでさらに引き込みます。

 まずは、ステップメールを利用することをおすすめします。ステップメールとは、顧客がメールアドレスを登録した当日、3日後、1週間後、1か月後など配信時期を設定しておけば、いつだれが登録しても同じ順番でメールが届くというシステムです。

 たとえば、登録から3か月、週1回ずつなら4週×3か月で12通のメールをあらかじめ作成しておきます。あとはそれぞれの顧客が登録した日から順番に、自動配信されるという仕組みです。

 これも一度作ってしまえば長期的に使えるコンテンツとなります。

注意すべき2つのポイント

 これまでに紹介してきた施策を行ううえで、注意すべきポイントを2つあげておきます。

 まずは、「これくらいでいいか」という考えは持たないこと。YouTube動画でも、メルマガでも、顧客はすべて無料でコンテンツを受け取ることができます。

 しかし、提供する側が「無料だからこの程度にしておこう」という気持ちでつくっていると、質は落ち、それすら見てもらえません。むしろ「無料でもらえるなんてお得」と思うくらい魅力的なコンテンツを提供していく姿勢を見せましょう。

 2つ目は、「タイトル」に気を遣うこと。どんなに質の高いコンテンツでも、見てもらえなければ意味がありません。そのため、タイトルには気をつけましょう。YouTube動画、オウンドメディアの記事、メルマガなどは特に、「開きたくなるタイトル」をつけることが大切です。

まとめ―連動させて相乗効果を得よう!

 Web施策は、他の施策と連動させることで単体では得られない効果も期待できるものです。本文では、連動のさせ方についても、いくつかご紹介しています。

 最適な環境を構築して、どんどん相乗効果を増大させていきましょう。

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