コンテンツの質と量を保つ!ネタ切れを防止する考え方とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 オウンドメディア運営やコンテンツマーケティングにおいて、コンテンツを発信し続けることは必須条件と言えます。発信し続けることで、キーワードの数も増え、コンテンツが読者にとって身近なものになっていくからです。

 しかし、コンテンツをつくることは、思った以上に時間と体力を必要とするもの。こうした取り組みが不発に終わるのは「ネタ切れ」によってコンテンツを更新できなくなることが要因であることが多いのです。

 では、ネタ切れにならないためにはどうすればいいのでしょうか。また、質の高い記事を書き続けるために必要なこととは何なのでしょうか。解説します。

コンテンツの質と量について

 まずは、よく聞かれる「コンテンツは質か、量か」という議論について。これについての意見はさまざまありますが、簡単に言えば、「質と量のバランスが大切」なのです。

 やみくもに低品質なコンテンツを乱発してしまうと、読者のための記事にはならず、信頼を失う可能性があります。一方で、あまりに質を求めて時間をかけ、数を絞ってしまうと多くの読者に「見つけてもらう」ことができず、アクセス数は上がりません。

 つまり、どちらに傾きすぎてもダメ、ということ。読者から信頼を得られるような密度の濃い、関心が集まりそうなコンテンツを、コンスタントにつくっていくことが大切です。

質の高いコンテンツとは?

 そもそも、質の高いコンテンツとはどんなものなのでしょうか。

 それは、「ユーザーファースト」で考えられたコンテンツのことです。SEO対策として、キーワードをとにかくたくさん盛り込んでいる違和感たっぷりのサイトもありますが、これは読者への価値提供よりも、自分のところに人を集めようという気持ちが優先されており、いいコンテンツとは言えませんね。

 読者に満足感を与え、その後の生活にプラスになるのかどうかということが、質を保つうえで何よりも大切なことです。

 2つ目は「独自性」です。内容に対して「どこかのサイトにも同じようなことが載っている」という感想を持たれると、読者はそれ以上先に進んではくれません。つまり、自社だからこそ言えることや、オリジナリティのある文章をつくることが大切です。

 コンテンツをつくるときには、この2つを満たすものになっているかどうか、チェックしてみましょう。それが結果的に、検索順位を上げることにもつながっていきます。

ネタ切れする前に知っておくべきコンテンツの「型」

 コンテンツには、いくつかの型があります。提供しようとするコンテンツはどの型に適しているかを知っておけば、ネタ探しから作成のスピードも上がります。

・連載(コラム)型

 1回では書ききれないような大枠のテーマを設定し、数回~数十回に分けて書いていく方式です。専門知識のある企業は、この方法を効果的に利用しています。ただ、知識には限りがあるため、良質な発信を続けようと思うと、かなり工夫が必要です。

・永続型

 長期的な掲載を意識したコンテンツです。「エバーグリーンコンテンツ」と呼ばれる、不変的で誰にとっても役立つ内容を書いておくことで、安定的なアクセスを見込めます。

・インタビュー型

 専門分野において活躍している人にインタビューをし、その内容をまとめる形式です。人に話してもらうため多種多様な内容で作成でき、シリーズ化しやすいため、読者をひきつけやすい人気の手法となっています。

・FAQ型

 自社に集まってきた質問や疑問に答える形式のコンテンツ。多く寄せられる質問に代表して答えることで、読者に役立つ可能性の高いものになります。また、自社に寄せられた顧客のコメントなどを載せ、客観的な視点を入れることで信頼感の獲得にもつながります。

・辞書型

 特定の言葉について、意味を解説したり、それに関することを網羅したりする形式です。特に専門用語が多い業界の場合には、用語の意味を説明するページをつくっておくと見られやすくなります。

・ニュース型

 業界全体の動向や最新情報を載せる形式です。タイムリーな話題にすることで、その業界に関心のある層が読者になります。また、季節など時期に合わせた話題にすることでもより関心を集めることができます。

ネタ切れが起こりそうなときは

 もしも、ネタが尽きてきたと感じたら、まずは「キーワード」と向き合うことです。コンテンツの計画を立てる際に考えたターゲットと、それに関連するキーワードリストをつくり、そこからまだ何か生み出せないか考えてみます。

 実際にキーワードで検索をかけてみるのもいいでしょう。「このキーワードで検索する人はどんな情報を求めているのか」ということを知ることができ、アイデアのヒントになります。

 また、社内の人と「アイデアを共有する」ことも有効な手段です。自分一人で考えていてもそれ以上広がらないという場合には、社内の人を巻き込んで一緒に考えていく姿勢が必要です。

 どうしても更新量やスピードが足りないという場合は、ライターやデザイナーなど「外部に委託する」ことも考えていきます。これにより効率的・安定的に発信できるようになりますが、それなりに費用がかかりますので、コンテンツ作成にあたり明確な意図を伝えられるように準備しておくことが不可欠です。

まとめ―定型を押さえればアイデアは出やすくなる

 コンテンツ作成はオウンドメディアやコンテンツマーケティングの肝であり、抜けていては成り立たないものです。

 今回紹介してきた基本的なポイントや型を身につけていくと、多くのアイデアを生み出せるようになります。

 ひねり出したものではなく、力を抜いて自然と発想できると、より質が上がり「読者にとって高価値なもの」になるはずです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です