仕事と生活を融合する!「ワークアズライフ」の実現によって満たされるもの

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 新型コロナウイルスによって広がりつつあるテレワークにより、私たちの働き方は大きく変わりました。そうでなくても、外出自粛によって自宅にいることが多くなり、またソーシャルディスタンスによって人と直接的に接する機会が少なくなっています。

 そもそも、テレワークの促進はかねてから行われてきました。

 たとえば総務省では、「テレワーク試行体験プロジェクト」「先進的テレワークシステムの実証実験」などに加えて、全国各地域における普及啓発・セミナーやテレワーク導入コンサルティング等の取り組みを実施しています。

 そのようにしてテレワークの迅速・着実な推進に取り組みつつ、平成18年度より総務省職員を対象としたテレワーク制度を本格導入し、「国家公務員テレワーク」を率先して実施してきた背景もあります。しかし実際は、厳しい状況が続いていました。

 事実、国土交通省が実施する「テレワーク人口実態調査」では、日本のテレワーカー人口比率(就業者人口に占めるテレワーカーの割合)は平成24年時点で21.3%(約1,400万人)。そのうち、在宅型テレワーカーは14.2%(約930万人)と推計されています。

 そこで平成28年には、「テレワーク導入企業を2012年度比で3倍」「週1日以上終日在宅で就業する 雇用型在宅型テレワーカー数を全労働者数の10%以上」とする政府目標を設定。 それぞれの役割分担のもと、関係府省が連携を取りながらテレワーク関連施策を推進してきました。

 それでもなかなか伸びてこなかったテレワーク人口が、新型コロナウイルスの拡大によって広く認知され、にわかに広がりをみせているのは皮肉な話です。それにより、新しい働き方の概念として再注目されているのが、「ワークアズライフ」という概念。

■ワークアズライフとは

 ワークアズライフとは、メディアアーティストとして活動されている落合陽一さんが提唱する概念です。落合さんは、大学の准教授や研究者、さらには経営者としても活躍しているマルチプレイヤーで、各種メディアにも取り上げられています。

 そんな落合さんが提唱するワークアズライフは、端的に表現すると、仕事と生活を調和させること。それにより、仕事はもちろんプライベートや働き方までを含めた総合的な生き方を改善し、より多様で充実した人生を実現するというものです。

 ともすれば「24時間、365日、働くということ⁉」とも取られかねない概念ですが、実態はそうではなく、「無理に仕事とプライベートを分けるのではなく、寝ている時間以外はすべて、仕事と趣味の時間である」という発想が根底にあります。

 これまでの働き方は、仕事とプライベートを明確にわけ、割り切って働くケースが多かったように思います。「職場」と「家」によって場をわけることはもちろん、仕事時間や通勤など、ある意味において“儀式的”な区分けもなされてきたように感じます。

 しかし、よくよく考えてみると、仕事というのは成果をあげるために行うもの。それなら、無理に仕事時間を縛ったり、出社や通勤という場所の概念にこだわったりする必要はなく、より柔軟な働き方を実現してもいいのではないでしょうか。

 とくに、インターネットの普及によって、主に知能労働の多くは場所を問わずに行えるようになりました。さらにテレワークの広がりによって、「どうすれば遠隔によって仕事ができるか」を考えるようになり、ワークアズライフは現実的なものとなっています。

■なぜ仕事と生活を近接させるべきなのか

 ワークアズライフは、仕事と生活(趣味)の近接を伴います。寝ている時間を除き、すべての時間が仕事と趣味にあてられると考えれば、それらは無理に分けられることなく、「仕事か趣味の時間」というように垣根が曖昧になります。

 曖昧になった両者の境界線は、慣れていけばいくほど「仕事をしているのか」「趣味をしているのか」がわからなくなり、混ざり合っていきます。究極の近接は、「仕事をしながら趣味もしている」状態でしょう。徐々に、行動の対象が融合していくイメージです。

 ただ、現実的には、ひとりの人間が一度に行える行動はひとつなので、結果的に、対象を絞り込んでいくしかありません。つまり、「仕事でありながら趣味でもある」行動を、日々のライフワークとして実践していくわけです。

 もともと仕事とプライベートを明確にわけている人は、イメージしにくいかもしれませんが、「仕事と趣味が近しい人」ならイメージできるのではないでしょうか。たとえば落合さんの場合、自分の興味や探究心をそのまま研究や企業経営に生かしています。

 あるいは、「好きなことを仕事にしている人」と言い換えてもいいでしょう。趣味で文章を書いていた人が作家になるケースなどですが、その場合も、好きでやっているから無理に別のことをする必要がなく、仕事と趣味が近接しています。

 このように、仕事とプライベートの垣根をなくす働き方は、これからの時代にマッチしていると言えそうです。いつでもどこでも仕事ができるようになり、また必ずしも対面での作業が不要となったため、より時間の使い方は柔軟になっています。

■日々の活動に無駄がなくなる

 ワークアズライフは、時間の観点から考えると、非常に無駄のない生き方だと思います。私たちは、誰もが同じ時間を生きており、いずれタイムリミットをむかえる運命にあります。その点において、時間は非常に重要な資源です。

 しかもその資源は、増やすことができません。移動時間を減らしたり、テクノロジーで時短したりなどの工夫はできますが、それでも時間そのものが増えるわけではありません。そのため、いかに無駄をなくせるかが大事になってきます。

 ただ、私たちは誰もが幸福な人生をおくりたいと思っており、そのために必要な「お金」「労力」「人とのつながり」をバランスさせながら、より良い生き方を模索しています。そのときに、無駄がある状態というのは忌避するべきことでしょう。

 無駄というのは難しい概念で、考え方によっては、あらゆる経験が無駄にはならないとも言えます。しかし、あきらかな無駄というものも存在しており、少なくとも「時間の無駄だった」と思ってしまうような行為は、できるだけ避けたほうが無難です。

 意味合いとしてではなく、自分の感情や感覚としての「無駄」をなくしていくこと。それが、精神衛生上、自らの人生を豊かにすることにつながるのではないでしょうか。言い換えれば、あらゆる時間を「意味のある」ものにしていくこと。

 そのための工夫として挙げられるのが、まさにワークアズライフであり、仕事と趣味の近接です。自分がしたいこと、価値があると思うこと、やるべきだと思うことをしていれば、認識としての充実度は高まります。それが、生きがいの土台になるのです。

■より実現したい人生を実現するために

 仕事のとらえ方として、「他人から与えられるもの」と「自分から携わるもの」があります。前者は受動的な態度であり、後者は主体的な態度です。どちらが優れているということはありませんが、気持ちとして前向きなのは、当然、後者でしょう。

 「充実した人生」ということを考えたとき、その評価は他人から与えられるものではなく、自分の内側から生じるはずです。いくら他人がいいと言っても、自分の心がそれを評価できなければ、納得のいく生をおくることはできないでしょう。

 一方で、他人から何と言われても、自分が満足できる活動をしている人は、それだけで生き生きしています。すべての時間をその活動に注ぎ、前を向いて、生きていくことができるのです。それこそ、充実した人生と言えるのではないでしょうか。

 自分が実現したい人生を実現するには、まず、自分が人生に対して主体的にならなければなりません。とくに大人は、何らかの仕事に充実することを避けられず、仕事のとらえ方によって、人生の充実度は大きく左右されていきます。

 そうであるのなら、仕事と趣味を可能な限り近接させ、寝ている時間以外のすべてをそこに注いでしまうこと。それが、ワークアズライフの真髄であり、未来の行き方に合致するものなのではないでしょうか。

■まとめ

・ワークアズライフとは仕事と趣味を近接させること
・仕事と趣味が融合すれば、人生はより充実する
・「時間の無駄」と思うことをなくすのが大事
・実現したい人生を実現するためにワークアズライフを活用するべし

 仕事とプライベートの垣根をなくし、仕事のとらえ方を変えるとともに、仕事への向き合い方も変化させていきましょう。

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