質を落とさずに文章を“早く”書く方法

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 どうすれば文章が早く書けるのか。既存の文章家にそう聞くと、たいてい「くり返し書くしかない」という答えが返ってきます。

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 しかし、それでは答えになってません。おそらく彼らは、自前のテクニックを隠したいのか、あるいは感覚で書いているのでうまく説明できないかのどちらかでしょう。


 もしあなたが早く文章を書きたいと思っているのなら、ひな型の利用をオススメします。具体的なひな型は最後に掲載していますが、その前にポイントを押さえておきましょう。たったの3つです。

1.二項対立

 「二項対立」とは、自分がその文章で伝えたいこと(メインメッセージ)への反論です。たとえば、「戦争は世の中から根絶すべきだ」という意見に対する「戦争は必要悪として残すべき」というものですね。

このように、あらかじめ想定される反論を文章に盛り込んでおけば、メインメッセージの説得力が増します。レポートの作成でしたら、既存の反対意見に答えるかたちで書き始めても良いでしょう。

2.三段論法

 「三段論法」とは、「「AはB」であって「BはC」である、よって「AはC」と言える。」というように、段階を踏んで論理を説明するテクニックです。いわゆる演繹法と呼ばれるものですね。

ただ、三段論法を文章に盛り込むとなると「「人間はいつか死ぬ」「ソクラテスは人間である」「よってソクラテスはいつか死ぬ」」のように長ったらしい文章になってしまいます。

そこで実際には、「ソクラテスはいつか死ぬ。だって彼は人間だし、現にこれまで死ななかった人はいないから」というように、主張の後に具体例を示すかたちで使います。

3.導入+反対意見つぶし+まとめ

 あとは、メインメッセージとその反対意見を「導入」「反対意見つぶし」「まとめ」ではさむだけです。

導入は現状を。反対意見つぶしは、メインメッセージによって問題が解決できること、あるいは反対意見が間違っていることを。まとめは再度結論を述べるだけです。

30分で文章を完成させるためのひな型

 上記をまとめると、次のようなひな型が完成します。

  1. 導入(現状、例え)
  2. 自分のメッセージ(結論)+根拠(具体例、三段論法)
  3. 反対意見+根拠(具体例、三段論法)
  4. 反対意見を自分のメッセージでつぶす
  5. まとめ(よって、『反対意見』より『自分のメッセージ』の方が正しい)

 さらに、文章のボリュームアップを図りたいのであれば

  • 根拠の言い換え
  • 事例の追加
  • 各章ごとのまとめ

などの手法もあります。詳しくは本書 に記載されていますので、チェックしてみてください。

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コメント

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