インターネットの誕生によって、文章を書く仕事は飛躍的に増加した。
これまでは新聞や雑誌、書籍がメインだった執筆業も、インターネット上のwebサイト、webメディア、ブログ、ソーシャルメディアなど、活躍の幅が広がっている。ゆえに、文章を書くスキルは多くの人に必要とされている。
もしあたながライターを目指しているならなおのこと、そうでなくとも、ライターのスキルは身につけておいた方が良い。
いつどこで、あなたの文章が人の目に触れるかわからないからだ。
文章を書くということ
「文章を書くのは簡単だ」
識字率の高い日本人なら、ほとんど誰もが難なくやってのける。だからこそ、「方法論」や「姿勢」がおろそかになるのだ。ただ書くだけなら誰にでもできる。結果、どう書いても変わらないと思ってしまう。
しかし人には伝わらない。場合によっては読まれることも無い。そして、読まれない文章には何の価値もない。
選ばれるライターの特徴
個々のライターの実力差は、文章に対する姿勢によって生じる。相手が素人なら十分に騙しおおせるかもしれないが、プロの編集者やプロデューサーに選ばれることはまずない。
選ばれるライターになるためには、次の3つのことを意識しておくと良い。
1.幅広い視野をもつ
興味は好奇心から生まれる。
一般人と何ら変わらない好奇心しかなければ、面白い企画や目を引くようなコピーを考えることはできない。多くの人に読まれる文章は、大衆が抱いているイメージと真逆の主張をしていることも多いのだ。
幅広い視点をもつようにしよう。
2.どんな仕事にも手を抜かない
優れたライターは、どんな仕事にも手を抜かない。
文章家は職人のようなものだ。どんなに短い文章でも、どんなに掲載スペースが小さくとも、決して手を抜くことはない。
なぜなら、文章に対して「真剣」であるからだ。プロである以上、“誰よりも”という自覚がある。だから自然と文章に熱がこもる。魂がはいる。
3.信頼と誠実さ
ライターもまた社会人である。人と人との関係で成り立っている社会には、信頼と誠実さが欠かせない。
選ばれるライターは、自分の非力さを嘆かない。無意味なプライドを抱え込まない。つねに信頼を得るために、少しでも良い文章を提供することだけを考えている。文章に対するまっすぐな姿勢が、誠実さとなって表れる。
だから、人の心を打つ文章が書けるのだ。
ヒトコトまとめ
選ばれるライターになるには
幅広い視野をもち、どんな仕事にも手を抜かず、信頼を勝ち取る、こと。
お付き合いありがとうございました。多謝。
<目次>
第1章 ライターになるにはどうすればいいのか
出版業界で働くための予備知識取材現場に出る前に知っておきたいこと
第2章 売れっ子ライターのテクニックを盗め!
これを押さえればライターも夢じゃない!臨機応変に書ける文章術をマスターせよ!意外に知らない文章ルールの基礎知識プロライター5年生の文章術を公開!
第3章 ライターにも必要な編集の基礎知識
編集のABCを知ろう誌面作りのABCを知ろう
第4章 取材・原稿・企画 現役ライターのスキルを盗め!
インタビューこそ取材の基本だ!作文との違いを理解して、原稿力アップ!企画に強いライターになれ
第5章 こんなライターになりたい!
実録 某週刊誌ライターの実態に迫る!!将来、どんなライターになりたい?
<類書>
『あなたが今から、プロのライターになる方法 ~ド素人でも大丈夫!書いて稼ぐための入門書~』