優れたビジネスマンはなぜ直感に頼るのか?|『右脳思考』

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右脳思考

著者は、ボストンコンサルティンググループ(BCG)の日本代表を経て、現在は早稲田大学ビジネススクールの教授である内田和成氏。『右脳思考』は、『仮説思考』『論点思考』に次ぐ、三部作の三作目である。

本書の主張は明確だ。ひとことで言えば、「ビジネスマンよ、もっと直感(右脳)を活用しよう」ということである。とくにロジカルシンキング(左脳)が重視されているビジネスの現場において、もっと右脳を活用するべきだと提案している。

その理由については、コンサルタント時代の著者の経験をふまえ、豊富な事例を用いて説明されている。具体的には、「人は感情で動く生き物」という原則をふまえつつ、直感の重要性を腹落ちさせてくれる内容となっている。

以下、とくに印象に残った言葉。

「ひらめき」「よいアイデア」というのは、それを考えついた人がワクワクしているものだ。それが実行に移され、実現することで、仕事が楽しくなるのだ。現場レベルであろうと、マネジメントレベルであろうと、こうした直感による意思決定がどんどん進めることができるならば、仕事は本当に楽しくなると思う。(原文ママ)

『右脳思考』

直感は「ワクワク」や「楽しさ」につながりやすい。人はそれらを本能的に求めているためだ。そして、よい仕事の多くに「ワクワク」や「楽しさ」がある。

結局、人間を動かすのはそれが正しいか、間違っているか、あるいはやるべきかという理屈、すなわちロジックではない。やりたいとか、面白そうとか、やらないとまずいなといった気持ち、すなわち感情である。

『右脳思考』

右脳は感情との結びつきが強い。アイデアを左脳で補強する必要はあるが、スタートは直感からでもいい。

私はビジネスでもまず「やりたい!」から考えることがあってもよいと思う。人間誰でも、自分が好きなことや自分が思いついたことは一所懸命やるが、人から言われたことやどうしてもやらなくてはいけないことには力が入らない。そうだとすれば、仕事も好きなことや、やりたいことをやれるようにしたほうがよい。

『右脳思考』

左脳的なモチベーションではなく、右脳的なモチベーション。いわゆる「やりがい」のようなものは、案外、直感的に気づきやすい。

簡単に言えば、アイデアを事業化するとは、右脳で考えた思いつきを、左脳を使って理論武装するプロセスと言っても差し支えない。

『右脳思考』

直感だけで実行可能なアイデアが生まれるわけではない。それを左脳(論理)で補強することにより、事業へと成長していく。

①観察して感じたことを書き出す

②観・感・勘の検証(証拠探し)

③進化させる(修正)

『右脳思考』

直感は鍛えられるというのが、著者の主張だ。その具体的な方法がこれら3つの手順である。

最後に、本書の内容を総括したメッセージを紹介しよう。

ビジネスを行っているのは人であり、そこには感情が存在する。行動経済学が教えてくれているように、人は理性で動くのではなく、感情で動くのである。

そうだとすれば、その感情を理解し、あるいは自分の感情を上手にコントロールすることでもっと上手に仕事が進められるはずである。左脳を忘れて、もっと右脳を活用しよう。具体的には右脳で、こうではないかとか、それは違うなとか、なんか変だなと思ったときに、それらの感覚を理屈に合わないからと言って切り捨てないでほしい。それを解明する努力をする。あるいは感情に基づいて行動してみたらどうか。

簡単に言えば、アイデアを事業化するとは、右脳で考えた思いつきを、左脳を使って理論武装するプロセスと言っても差し支えない。

『右脳思考』
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コメント

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