DeNA問題にみる組織としての問題点

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医療系キューレーションサイト「WELQ」のずさんな記事内容が取り上げられ、大手をはじめキューレーションメディアの記事が続々と非公開になりました。大きな波紋をよんだキューレーションメディア問題の行く末はどうなっていくのか。今、その動向が注目されています。

これまでに「キューレーションメディアの問題点」「DeNAの会社としての問題点」に焦点をあてて、一連の騒動について考えたことをまとめてきました。今回は「組織としての問題点」にスポットを当てて、何がいけなかったのかを検証したいと思います。

組織としての3つの問題点

今回の騒動を「組織として」の観点から考え、問題点を挙げてみたいと思います。

1.オペレーションの不具合

DeNAが運営しているキューレーションメディアは10媒体ありました。その内、MERYは独立体制をとっていたため、記事作成のフローは異なっていたようです。

ただ、他の9つのメディアでは主にクラウドソージングサイトで採用された外部ライターによって、記事作成が行われていたことが判明しました。

キューレーションメディアの収益源は広告収入。より多くのユーザーに繰り返しサイトに訪問してもらう必要があり、そのために安価な報酬で記事を量産していたようです。外部ライターを雇うことが問題ではなく、その報酬体系に注目が集まっています。

記事のチェック体制も十分だったとはいえず、著作権や薬事法に抵触しているのではないかという問題も浮かび上がってきました。通常きちんと編集体制が整っている媒体であれば、取材や調べる作業を徹底的に行い、きちんとした根拠にもとづく記事がつくられます。

しかし、多くのWEB媒体にはこの一連の作業がしっかりと行われていないものが多いように思います。記事の編集に対するチェック体制の甘さ。こうした現場でのオペレーションがきちんと作用していなかったことが、WELQのような信憑性の低い記事の量産へとつながっていったのではないかと思います。

2.あるべき組織風土の未醸成

DeNAは1999年に創業されたベンチャー企業。インターネットビジネスが広がりを見せる中急成長を遂げ、今では東証1部上場を果たす大企業にまでのぼりつめました。

そんな大企業の今回の不祥事に、「球団をもつほどの企業がこんなことをしているなんて」とネット上でも声があがっています。

記事作成の発注をする際に、元の記事と同じにならないように指導していたマニュアルの存在も明らかになり、「組織ぐるみで盗作していたのか」という批判も相次いでいます。

利益をあげるためなら、何をしてもいい訳ではありません。メディアは「ユーザーの役に立つ正しい情報を届ける」という役目があります。DeNAは会社が大きくなっていく中で、「企業は社会でどのような役割を果たしていくべきなのか」をしっかりと考えていくべきでした。

それがいつの間にか欠如していたことが、今回の騒動を引き起こした要因のひとつではないでしょうか。

3.自浄作用の欠如

何より一番の問題は、ことがこんなに大きくなるまで社内で「これはマズイのではないか」という声があがらなかったことです。

もしかしたら、そう思っていた社員はいたのかもしれない。それでもその声がきちんと通らなければ、その意見はないものと同じです。外部からの指摘で、ようやく重い腰をあげたと捉えられても仕方のないことでしょう。

自浄作用がなければ、組織はいずれ根腐れをおこしてしまい、崩壊してしまいます。DeNAはただちにこれが行われる環境を整え、自分たちで問題を見つけ、改善できるように企業体制を変えていかなければなりません。

きっと今までは問題点が分かっていても、それを声に出して意見できる場がなかったのかもしれませんね。今後、DeNAが自らの力で企業を再生させられるようになることを期待しています。

まとめ

企業は「社会でどのように役立っていくのか」を考え、その役目を果たしていくことが大切だと思います。DeNAは利益追求に走りすぎて、「ユーザーの役に立つ情報を届ける」というメディアの役割を忘れてしまっているように感じました。

それは、その他のキューレーションサイトにもいえることで、「ユーザーの有益になる情報を発信していく」というメディアの本質をきちんと理解しているサイトはどれくらいあるのか。

全てのキューレーションサイトが悪という訳ではありませんが、今回の騒動を発端に閉鎖に追い込まれるサイトはたくさんあるでしょう。DeNA以外にも大手の会社が運営しているサイトの記事が、次々に非公開化されているのがいい例です。

急成長していた業界だっただけに、その反響はとても大きいと思います。キューレーションメディアのあり方について、考えさせられるきっかけになりました。

今後は確かな根拠にもとづく、信頼性のある記事が重宝される時代になっていきます。そのためにも、取材(一次情報)がいかに大事かが問われるのではないでしょうか。

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