検索エンジン上位表示 SEO完全ガイド ソーシャルメディア時代の内部対策&外部対策
いつの時代も「小手先のテクニック」はむなしいものだ。
いっときだけは、上司の関心を得られるかもしれない、観客を魅了するかもしれない、彼氏・彼女に振り向いてもらえるかもしれない。
だが効果は限定的だ。「中身がない」と気付かれればそれまでである。ニセモノが注目されるのはイタズラをする子どもと同じである。ただし母親には無償の愛がある。大衆にあるのは無関心だけだ。
無意味なSEO対策をやめて原則にかえろう。
SEOは“対策”ではない
「webサイトで集客するために、SEO対策を加速させる」
ごもっともである。ただし、私はその言葉に違和感を覚えずにはいられない。あなたが提供しているものは、人目にさらすのも恥ずかしく、小声でしか伝えられないものだろうか? 一部を除けば違うはずだ。
「対策」なんてやめて検索ユーザーに貢献しよう。インターネットの利用者に対して有益な情報を提供しよう。それが結果的に一番の集客につながる。
粗悪品しか扱っていないお店に入っても、だれも商品を買わない。接客が良いだけで提供する食事が不味ければ、お客様は増えない。集客と人集めは違う。集客とは「購入する可能性のあるお客様を集めること」なのだ。
前提となる商品やサービスが粗悪ではお話にならないことがわかるだろう。
Googleに愛されるために
対策をやめて貢献をすれば良いのはわかった。すべき貢献の指標は、検索のすべてを担う「Google」に従えば良いだろう。
Googleに愛されるための方法は、以下の3つ問いに答えればわかるはずだ。
1.検索ユーザーにとって有益か?
Googleは検索ユーザーにとって有益な情報を提供するサイトが大好きだ。
有益の定義は簡単だ。ユーザーが目的を果たせれば良い。任意のワードを検索窓に入力して、そこで得られる答えがあなたのサイトにあるならば、あなたのサイトは有益だ。
「風邪 病院」と検索して表示されたサイトが「歯医者」だったらどうだろう。検索ユーザーは目的を果たすことはできるだろうか。「引っ越し 手続き」と検索して表示されたサイトが「引越し業者の申し込みフォーム」ではどうだろう。「誰が利用するか」だ。
検索ワードからユーザーが何を求めているか。その分析はGoogleに任せれば良い。あなたがすべきなのは「想定されるユーザー」の満足度をただ高めるだけである。
真摯に取り組めば、無料で見込み客を集められるのだ。誠実にいこう。
2.検索ワードを意識しているか?
検索ワードについて考えることも大切だ。
運営しているwebサイトが想定する顧客は誰なのか。属性は。性別は。年齢は。出身、職業、趣味、宗教、ペット、ビジョン。特定の人物までに落としこむ。
すると、その人が何を欲しているのかがわかるようになる。どんなワードで検索するかもだ。それがwebサイトのキーワードとなる。あとは適切に散りばめれば良い。
神経質になる必要はない。もっとも大切なのは「検索ユーザーの満足度」なのだ。くり返すが、無意味に人を集める必要はない。それはポータルサイトに任せよう。
検索ワードにとらわれて、サイト自体がつまらないものにならないように。
3.検証と改善をくり返しているか?
サイトを最適化したら、効果を検証しよう。
検証からは仮説が生まれる。仮説から改善方法を導き出そう。それが成長のためのサイクルである。アクセス解析にはGoogleが無料で提供している「Google Analytics」を使えば良い。
ユーザーの離脱率が高ければキーワードを練り直すと良いだろう。きっと、キーワードと顧客が解決したい問題にズレが生じている。コンバージョン率が低い場合も同様だ。
そもそもキーワードのボリュームが低いという可能性もある。検索ボリュームを調べるには「Google Adwords」のキーワードプランナーを使うと良い。AdWordsへの登録が必要だが、もちろん無料だ。
効果が実証されればサイトの改善が楽しくなる。
ヒトコトまとめ
不変のSEO対策とは
ユーザーの満足度を高め、コンテンツからキーワードを最適化し、検証と改善をくり返す、こと。
お付き合いありがとうございました。多謝。
<目次>
Chpater01 SEOの大前提を理解しよう
Chpater02 上位表示に必要なキーワード選び
Chpater03 内部対策でSEO効果を高めよう
Chpater04 コンテンツ対策でSEO効果を高めよう
Chpater05 外部対策でSEO効果を高めよう
Chpater06 SEOの効果を検証しよう
Chpater07 ソーシャルメディアから誘導しよう
<著者>
中嶋 茂夫
WEBマーケティングコンサルタント。京都工芸繊維大学高分子学科卒業。株式会社中嶋商店代表取締役。阪南大学客員講師。個人事業主、中小企業向けにSEO、PPC広告、ブログ活用、Facebook活用のアドバイスをしている。全国の商工会議所など各種団体への講演活動も精力的に行う。
武藤 正隆
WEBコンサルタント。有限会社マイインク代表取締役。社団法人全日本LPO協会理事。2001年よりフランチャイズの「はんこ屋さん21」に加盟する。ホームページの集客効果に注目し、SEOやWebマーケティングを始める。実店舗のホームページにおけるSEOとLPO、そしてソーシャルメディア活用を事業の中心としている。各種団体への講演も実施中。