小さなひらめきが成果に変わる A4マイ日報で「勝ちパターン」仕事術
「どうすれば自己管理ができるようになるのだろうか……」
締め切り間近の仕事がなければサボり、疲れているからとダラダラし、夕方になれば酒を飲み始め、気がつけば頭の痛い朝。そしてその繰り返し。こんな生活、一体いつまで続けられるのか。――
これは私の実体験だ。人は、かくも堕落できるのかと、今になっては苦笑するしかない。いや、大げさではなく、苦笑というよりは吐き気を催すほどの過去の記憶だ。
もしあなたがそれに近い日々を送っているのなら、ぜひ試してみてもらいたいことがある。それは、怠惰な日々とオサラバする唯一の方法だ。
――いわく、「日報を書くこと」である。
本の概要・著者の概要
この本に書かれていることはズバリ、「日報を書けば人生が変わる」ということ。著者は日報コンサルタントで、零細企業を専門にしているらしい。やってることはちょっと怪しげだが、そのノウハウは疑いの余地なし。
なぜなら、孫氏の言葉にもこうあるからだ。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
つまり、「日報によって自分の良い所・悪い所を把握しつつ目標達成までの距離をつねに意識しよう」と、まあそれだけのシンプルなメソッド。だからこそ、誰でも活用できる。
購入者にはご丁寧に日報のテンプレートがダウンロードできるようになっている。ちなみに、私も使わせてもらっている。実際かなり良い。
ポイント
日報を書く際のポイントは次の三つだ。
- 毎日の学び、失敗、成果を記録する
- 目標を数値化・細分化する
- 成功をルール化し、失敗を改善する
1.毎日の学び、失敗、成果を記録する
日報は、毎日つけるから意味がある。日々を適当に過ごしてしまうと、学びも失敗も成果も素通りしていくばかりだ。だから、とにかく毎日記録する。
著者は、手書きをオススメしているが、私はスマホでもPCでもタブレットを使っても良いと思う。要は、続けることが大事だ。
2.目標を数値化・細分化する
日々を記録していくと、自分の目標あるいは夢が数値化できるようになる。データが集まることで、目標までの距離が把握できるからだ。あとは、そこまでの道程を細分化して、一歩一歩こなせば良い。成果が目に見えれば、進捗状況も手に取るようにわかる。
人は、ゴールまでの距離があまりに遠ければやる気を失ってしまう。挫けそうになったら、立ち止まってまた細分化すれば良い。着実に進めば、いつか必ず到達できる。
3.成功をルール化し、失敗を改善する
本を読んだ、セミナーに行った、勉強会に出席した。では、その成果は生かされているか?
そう、成果は生かされていない。残念ながら、大抵たっぷりの満足感だけ残り、内容は寝て起きたら忘れている。記憶はそもそも定着しづらいものなので、仕方のないことだ。
だからこそ、得たものはルール化する。失敗は改善策を考案する。そして、それを毎日確認する。もちろん、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年と、定期的に確認することも怠ってはならない。なに、紙を見るだけだ。そんなに時間はとらせない。
ひとことまとめ
『日報』で毎日を記録し、ゴールまでの距離を目視しながら、「失敗の改善」と「学びのルール化」で確実に夢を叶える・成長する!!
目次
CHAPTER1 なぜ「マイ日報」なら必ず変われるのか?
CHAPTER2 「マイ日報」を書いてみよう
CHAPTER3 足りないところを重点強化、「マイ日報」で弱点・苦手を克服しよう
CHAPTER4 スペシャル「マイ日報」で誰にも負けない武器を持つ!
CHAPTER5 「マイ日報」で未来予想図をふくらませよう~日報仕事術を成功に導く秘訣~
お付き合い、ありがとうございました。多謝。