ジャーナリストとも作家とも違う!ライターの仕事とは

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 新しい働き方を模索する中で、「ライターの仕事がしてみたい」「ライターとして活動してみたい」と考えている方もいるかと思います。

 とくに最近は、新型コロナウイルスの蔓延によって、自宅で仕事をする人が増え、ライターの仕事に関心が高まっているようです。

 そもそもライターの仕事は、書いて字のごとく、ものを書く仕事が中心です。そのため、家にいてもできる仕事なのだと思われているのでしょう。

 たしかに、ライター業は家にいてもできる仕事である反面、自ら外に出て情報収集をする必要もあります。その点において、自ら動くことが求められます。

 では、ライターとは具体的にどのような仕事をしており、どのような活動やスキルが必要なのでしょうか。実際の経験をふまえ、紹介していきます。

■そもそもライターとは

 そもそもライターとは、「執筆者」「著述家」「記者」などを意味します。コピーライターやシナリオライターも、広義ではライターの一部です。

 一方で、ここで言うライターは、いわゆる商業ライターです。商業ライターとは、書籍、雑誌、ウェブなどに記事を書いて、それによって収益を得る仕事です。

 その点においてライターは、文化系というよりは商業系に近いイメージだと考えてください。つまり、文章を書くことをビジネスとして行っているというわけです。

 ビジネスとして文章を書く以上、依頼主(クライアント)に対して一定の価値を提供しなければなりません。ここでの価値とは、主に商業的な価値を意味します。

 つまり書かれる文章に関しては、読者に対しても、依頼主に対しても、貢献するものである必要があるのです。その点が、ライター業務の要諦となります。

■ライターの主な仕事

 ライターの主な仕事は次の3つに集約されます。

1.営業する

2.取材する

3.執筆する

1.営業する

 営業とは、クライアント企業や出版社、編集プロダクション等へのアプローチやコミュニケーション全般を指します。ビジネスである以上、営業は欠かせません。

 とくに駆け出しの頃であれば、まだ仕事がないため、仕事をとってくるための営業がメインになります。さまざまな企業にアプローチをかけ、関係性を構築していきます。

 近年では、オウンドメディアやソーシャルメディアを活用することによって、そうした企業から「見つけてもらう」仕組みづくりも可能となりました。

 自分からアプローチすることも大切ですが、ニーズを有する先方から見つけてもらうことによって、より効率的に営業活動が展開できます。そのため、仕組みづくりは大切です。

 たとえば、ワードプレスでサイトを作り、そこでクライアント企業が興味をもちそうな情報を発信するだけでも、営業活動の一環となります。

 あるいは、ソーシャルメディア等で自らスキルやこれまでの活動について紹介するなど、知ってもらう・見つけてもらうための工夫はいろいろとあります。

 また、対面やメール等でのコミュニケーションに関しても営業の一環です。社会人としての基本ができているかどうかも、仕事の現場では問われることとなります。

2.取材する

 実際に仕事を受注したあとは、作成する文章を書くための取材を行います。とくにライターにおける取材は、業務の受注段階からはじまっています。

 依頼の背景には、クライアントのニーズがあります。つまり、何のために、どのような文章を求めているか、ということです。

 その点をあいまいにしたまま受注すると、クライアントの意向に沿った文章を書くことができず、結果的に満足してもらえません。それでは、ライターとして失格です。

 このことは、ライター業に限らず、あらゆる業務について言えることです。相手が求めていることをきちんと把握しなければ、適切な価値を提供することはできません。

 少なくとも「なぜ」「何のために」「どのようなものを」という3点については、さまざまな角度からヒアリングしておく必要があります。これもまた、取材の一環なのです。

 それらを明らかにしたうえで、作成する文章に必要な素材を集めるべく、文献取材やインタービューを行います。もちろん、統計情報などはインターネットからも収集できます。

 これらの資料を集め、作成する文章の全体像を固めていくこと。取材の段階でいかに完成形をイメージできるかが、文章の質を左右することになります。

3.執筆する

 取材によって必要な情報を収集し、それらをすべて読み込んだら、あとは文章を書いていくだけです。〆切をふまえて、一定のペースで書き進めていきます。

 執筆ペースについては、人によって個人差があります。そのため、自分がどのくらいの時間でどのくらいの文字数が書けるのか、知っておくといいでしょう。

 また、書き上がった文章に関しては、見直しを経て加筆修正していく必要があります。そのための時間も確保しつつ、間に合うように進めていきます。

 ライター業を続けていくためには、複数の仕事を受注し、同時並行的に進めていく必要があります。そのため、〆切が連続していくケースも少なくありません。

 ただ、〆切を守ることは、ライターとして必須です。〆切を守るためにも、「営業・取材・執筆」という3つの作業を、日々の時間に組み込んでいくことが大事です。

 とくに執筆の時間に関しては、他の作業に追われていても確保しておくべきです。朝でも夜でもいいので、毎日、執筆だけの時間を用意しておくことが大切です。

 そうすれば、急に依頼が入るなど、不測の事態があっても対応できます。また、毎日書いていることが、文章作成の上達にもつながり、ライタースキルが高まります。

■ライターはジャーナリストとも作家とも違う?

 ライター業と似ている仕事に、ジャーナリストや作家などが挙げられます。ジャーナリストは主にノンフィクションを書き、作家は主に小説や随筆を書きます。

 もちろん、それぞれにおいて明確な垣根があるわけではなく、また「文章を書く」という意味では同じであるため、横断的に活動している人もいるでしょう。

 そのうえで、あえてライターの特徴について言及しておくと、ライターの仕事は職人的でありながら、「ビジネスパーソン」に近い仕事と言えるでしょうか。

 小説家は、作品を生み出しているという意味で「クリエイター」です。またジャーナリストは、社会的な色合いが強いために「社会活動(運動)家」に近いかと思います。

 そう考えると、ライターに必要なのは取材力や文章力に加えて、営業力であるとわかります。この場合の営業力には、さまざまなビジネススキルが含まれます。

 ライターの活動をビジネスとしてとらえると、そこに一定の価値が必要だとわかります。その価値は、個人的なものではなく、クライアントを通じた社会への貢献です。

 もちろん、完成した作品にはクリエイティブな側面も、社会的な側面も含まれています。それらに加えて、ビジネス的な側面もふまえておくことが、ライターには求められます。

■ライターとして意識しておきたいたった1つのこと

 では、ライターとして活動するうえで意識しておきたいことは何でしょうか。1つだけ挙げるとすれば、それは「きくこと」に尽きると思います。

 この場合の「きく」には、人の話を聞き、インタビューをし、書籍を読むことも含みます。つまり、聞くも、聴くも、訊くも含めて、ライターの仕事なのです。

 クライアントをリスペクトし、取材相手や書籍の著者をリスペクトし、さらには読者をリスペクトすること。そのような意識から、本当の「きく」姿勢が養われます。

 そのような姿勢なしに、ライターとしていい仕事はできないと思います。だからこそ私たちライターは、日々の活動を通じて「きく」を鍛えていく必要があるのです。

■まとめ

・ライターの仕事は「営業」「取材」「執筆」。

・ライターの特徴はビジネスパーソンであること。

・ライターの本質は「きくこと」に集約される。

 少しでも興味がある方は、ぜひ、さまざまな経験ができるライターの仕事にチャレンジしてみてください。

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