Individual in a Suit / flazingo_photos
健康、健康、また健康。まじめな日本人の多くは、すでに十分すぎるほど働いているのにも関わらず、さらにパフォーマンスをあげようと努力を続けています。そのために必須なのが肉体と精神の「健康」。健康の前提となるのは、食事・睡眠、そして“運動”です。
「忙しいから運動をする時間がない……」という2流サラリーマンはともかく、時間を確保でき、必要な投資も厭わない、そして足腰を鍛えることの重要性を知っている。けど、ランニングだけはやりたくない。そんな人のために、仕事のパフォーマンスをあげる3つの有酸素運動をご紹介します。
足腰を鍛えるメリット
歩くことと脳の働きの連関ついては、数多くの研究結果によって指摘されています。最近では、歩行が認知症予防に効果があることも明らかになってきました。とうぜん、肥満対策にもなります。つまり足腰を鍛えることは、病気の予防につながるのです。
また、知的な活動をしている方のなかには、歩くことを継続している人が多いのも事実です。哲学者のカントは散歩を日課にしていましたし、20世紀最高の哲人と称されるドラッカーも山歩きを趣味にしていました。「歩いているとアイデアがわく」という意見もよく聞きます。
足腰を鍛えるにはやっぱり「ランニング」だけど……
足腰を鍛えるには、やはり「ランニング」です。歩くよりもはるかに負荷がかかりますし、辛いだけに精神力も鍛えられます。忍耐力もつくでしょう。エネルギッシュなビジネスパーソンで、マラソンを趣味にしている方は少なくありません。
ただし、マラソンに苦手意識をもっている方がいるのも事実。学校で無理やり走らされていたこともあり、「トラウマになっている」なんて人も多いのではないでしょうか。あるいは、膝や腰が痛みやすく、日常に支障をきたしてしまうという人もいるでしょう。
マラソンだけじゃない! 足腰を鍛えられる有酸素運動3選
そこで、マラソン以外に足腰を鍛えられる、オススメの有酸素運動をご紹介しましょう。楽しみながら取り組めるだけでなく、ダイエット効果もありますので、ぜひ取り組んでみてください。
・トレイルランニング
Tigoni Trail Run 2015-45 / weldonwk
トレイルランニングとは、登山道や林道、ハイキングコースなど、おもに山の中にある自然の道(トレイル)を走るスポーツのことです。澄んだ空気や景観、土の感触を楽しみながら、自然にふれあえるのが特徴です。
“手軽で、楽しくて、最低限のルールやマナーなどを守ればだれでもできるスポーツなのだ。”(1)
・トライアスロン
Triathlon / jolisoleil / jswinetours / jscitytours
トライアスロンとは、「スイミング」「サイクリング」「ランニング」の3つを組み合わせた競技です。「マラソンよりハードでは?」と思う方もいるかもしれませんが、自分の得意分野で記録を伸ばせることもあり、マラソンほど過酷ではありません。
“トライアスロンは、泳いで、自転車をこいで、走るといった、子どものころからしてきている運動の延長線上にある競技ばかりだ。”(2)
・ウォーキング
ウォーキングには、「パワーウォーキング」と「セーフティウォーキング」があります。パワーウォーキングとは、背筋をぐっと伸ばし、歩幅は大きく腕は勢いよくふって歩くウォーキングのこと。セーフティウォーキングとは、無理のない歩幅とペースで歩くウォーキングのことです。
“だれもが楽しめ、かつ、奥が深いのがウォーキングの世界なのです。”(3)
まとめ
過去、マラソンに挑戦したけれど、途中で挫折してしまった方。あるいは、マラソンは嫌だけど足腰を鍛えたいという方は、ぜひ、紹介した3つのスポーツに取り組んでみてください。きっと、新しい世界が広がることでしょう。もちろん、肉体と精神力が強化されれば、普段の仕事にも好影響をもたらすはずです。
参考書籍
1.トレイルランニングを楽しむ/石川弘樹
2.誰でもできるトライアスロン/トライアスロンを楽しむ会
3.セーフティウォーキング/土井龍雄