1日で仕上げる! 読書感想文の書き方(構成例・テンプレート付き)

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 「読書感想文」の季節です。8月も終わりに差しかかってきました。学生のみなさんにとって、恐ろしいのは“残った宿題の山”でしょう。とくに、普段から本を読む習慣がない人は、読書をすることが前提な読書感想文の執筆は憂鬱なはずです。

 そこで、短期間で良質な読書感想文の書き方を、ライター目線からアドバイスしたいと思います。目指すは「読書から執筆まで1日で仕上げる!」です。

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1日で仕上げる! 読書感想文の書き方

・読書感想文の前提から

 そもそも、読書感想文の目的はなんでしょうか。学校の先生の立場にたって考えれば、「読書をさせること」「ちゃんと読書をしたかどうかをチェックすること」と言えそうです。つまり、単純に考えて、この2つをクリアできればいいわけです。間違っても、「特定の書籍(それも難解な)を、隅から隅まで読了すること」と考えてはいけません。

 では、読書とはなにか。本を読むことです。必ずしも、1冊の本を読了することではありません。そう考えると、ある意味においては、タイトルを見ただけでも読書をしたことにはなります。このように、まずは読書に対するハードルを下げましょう。「1冊の本を読まなければならない」と思ってしまうと、それだけで読書感想文の執筆からは遠ざかってしまいます。 

・本の選び方

 そのうえで、本の選び方です。なにしろ時間がありません。選択したいのは、誰も知らないようなマイナーなものではなく、いわゆる「日本の名著」「世界の名著」にしておくほうが無難です。理由は2つ。1つは先生の心象がよろしいから。2つ目はすでに解説が出そろっている場合が多いからです。とくに、2つ目のポイントが重要です。

 たとえば、名著と呼ばれる文学を読んで、その真意をはかれる人はどれほどいるでしょうか。率直に申し上げて、大人の人でもほとんどわからないと思います。ならば、解説に頼るのもひとつの方法です。いきなり書籍にあたるのではなく、まずは次のような解説本をパラパラと眺めてみて、その中から読みやすいと思われる書籍を選んでみてはいかがでしょうか。

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・実際に読む際には

 解説本を読んだり、あるいはインターネット上で概要を確認したら、実際に読み進めていきましょう。このとき、必ずしも1字1句ていねいに読む必要はありません。難しい箇所があったら、遠慮なく飛ばしてしまいましょう。大切なのは、できるだけ早く全体を俯瞰してしまうこと。ざっと内容を確認したら、2週目は少しじっくり読むようにしてください。

 2週目のポイントとしては、「面白い」「なるほど」「ふ~ん」「そうだったのか!」など、感情を動かされた部分にふせんを貼ることです。気になった箇所にペタペタとふせんを貼りながら読み進めていきましょう。すでに解説を読んでいますし、2周目ということもありますので、それほど読了に時間はかからないはずです。むしろ、時間をかけてはいけません。

※1周目の読了目安:30分 2周目の読了目安:2時間

・読書感想文を書く

 本を読み終わったら、すぐに読書感想文を書きましょう。時間をあけると書きにくくなってしまいます。このとき、いきなり原稿用紙に向かってはいけません。白紙の原稿用紙を前にして、スラスラと文章が書ける人は、もともと文章力がある人です。そうでない場合には、まず、全体の構成から考えていきましょう。いわゆる「骨格」とか「骨組み」と呼ばれるものです。自分で考えるのが難しければ、次の構成をそのまま使ってみてください。

 1.書籍との出会い
 2.全体のあらすじ
 3.印象に残ったシーンの紹介(ふせんを貼った箇所)
 4.思ったこと
 5.読書前と読書後の心境の変化について

 くり返しになりますが、読書感想文は「◯◯という本を読みました」+「本を読んだからこそ、このようなことを考えました」ということを、先生や他の生徒に伝えることが目的です。難しく考えずに、読んだ証拠を積み上げていけば問題ありません。読書感想文を書き上げたあとは、必ず見直しをしてください。家族や友人など、他の人にチェックしてもらえば完璧です。

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・そのまま使える! 読書感想文テンプレート

 最後に、どうしても時間がない人のために、そのまま使えるテンプレートをご紹介します。次のとおりに文章を書いていけば、あっという間に読書感想文が完成します。肩の力を抜いて、いかにスピーディーに書けるか試してみてください。

 1.私が◯◯(書籍名)と出会ったのは~……。
 2.全体のあらすじとしては~……。
 3.とくに印象に残ったのは~……。
 4.読書を終えて私が思ったことは~……。
 5.私は◯◯(書籍名)を読んで良かったと思います。なぜなら~……。

 それぞれの文章から、原稿用紙1枚程度書くことが目的です。どうしても文章が足りないという場合には、ふせんを貼った箇所をたくさん引用しましょう。字数を稼げますし、実際に読んでいる証明になるのでオススメです。あとは、思ったことに対する具体例を提示したり、それぞれの項目ごとにまとめを書くのも良いでしょう。

・より文章力を高めるために

 さらに文章力を高めるには、情報収集が欠かせません。そこで、情報収集に活用できるサイトをいくつかご紹介しましょう。ポイントは、ちょっとマニアックなサイトをチェックすること。そうすることで、周囲に差をつけることができますよ。

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プロのアナリストから投資情報を得られるサイトがこちら。新興市場から投資に関する情報まで、幅広く収集できるのが特徴。直接アドバイスをもらえるサービスもあります。

・作文をしっかりと学びたい!

 作文をしっかりと学びたい方は、国語と言ったらこの人、『声に出して読みたい日本語 』でおなじみ明治大学教授・齋藤孝先生監修の作文通信教育「ブンブンどりむ」 オススメです。

 作文力だけでなく、総合的な国語力を身につけるために、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

文章力を実地で高めよう!

 作文のコツをマスターしたら、さっそく実地で試してみましょう。最近では、クラウドソーシングと呼ばれるサイトから、簡単に文章作成の依頼を受注できます。ちょっとした副収入にもなるので、まずは登録だけでも済ませましょう。基本的に、登録は無料です。

 代表的なのは、TVでも話題のクラウドワークスや最大手のランサーズ話題Bizseekです。安心して利用できます。すぐに登録でき、仕事をはじめられるので手っ取り早いですね。価格も数百円~数万円まで幅広いのが特徴です。案件数もかなりあるので、受注・発注ともに活用できます。無料登録だけでもしておきましょう。

 ライティングはもちろんのこと、さまざまなスキルを売買できるココナラもオススメです。

 お手軽さでは日本最大級の記事作成サービス【サグーワークス】もいいですね。まずは登録だけしておいて、時間が空いたら記事を書いてみましょう。

参考

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コメント

  1. […] 3.1日で仕上げる! 読書感想文の書き方(構成例・テンプレート付き)【コジゲン】 […]

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  3. みーこ より:

    読了することを目指さないというのは目からウロコでした。
    学生時代にこのテクニックを知りたかったですね(笑)

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