あなたにとって2013年はどのような年でしたか? 大きく報道されたニュースで思い返してみますと「体育教師の体罰問題」「アルジェリア人質事件」「パソコン遠隔操作事件」「富士山の世界文化遺産登録」などがありました。
遅ればせながら、こちらでは「2013年に発行の書籍ベスト10」をお送りします。基本的には僕の独断と偏見で選んでいますが、ライフネット生命保険の出口会長が書かれている書評記事から多分に影響を受けています。あしからず。
1.『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』
フリーライターである上坂徹さんのご著書。僕をはじめとする「本を書くのってきっと大変なんだろうなあ。自分には無理だ」と思っている人に勇気を与える一冊です。本は誰にでも書けるんだというメッセージをもらえるだけでも、読む価値あります。しかし、最短三日で一冊とは驚きですね。
2.『伝え方が9割』
一位と同様に、二位も文章関連の書籍になりました。著者がコピーライターをされているということもあって、言葉の力を思い出させてくれる一冊です。「サプライズ法」や「ギャップ法」など、一般の方でも明日から実践できるようなテクニックが分かりやすく紹介されています。
3.『社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉』
三位は出口さんが2013年上半期第一位に挙げられてるコチラの書籍です。分厚くて難しい内容ですが、「社会心理学ってこんなに身近な学問だったんだ」と気付かせてくれます。人生は限られた時間しかない、だから自分の問題に取り組もう。そんな著者のメッセージに心を打たれました。
4.『読書脳 ぼくの深読み300冊の記録』
言わずと知れた読書家立花隆さんの著書が第四位です。週刊文春の人気連載「私の読書日記」を書籍化したもので、こちらで四冊目とのこと。他ジャンルの書籍をたくさんご紹介してくれるのも嬉しいですが、巻頭対談「読書の未来」も、これからの読書を知るためには必読です。
5.『池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」』 『この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義』
第五位はジャーナリストで東工大リベラルアーツセンターの教授でもある池上彰さんの著書二冊です。授業の内容をほとんどそのまま書籍化しているそうなので、東工大の学生になった気分が味わえますね。分かりやすい解説によって、ニュースの裏側を知ることができます。
6.『植物のあっぱれな生き方 生を全うする驚異のしくみ』
植物の可愛さと力強さを再確認したい方にはこの一冊。彼らの生きる知恵が凝縮された内容となっています。植物が好きな人も、また植物にたいして興味がない人にもオススメです。同じ著者が書いている『植物はすごい – 生き残りをかけたしくみと工夫』もあわせてどうぞ。
7.『ライス回顧録 ホワイトハウス 激動の2920日』
日本人でカッコイイ女性と言えば、まっさきにDeNAの南場智子さんを思い浮かべますが、アメリカ人ではこの人でしょう。鋭い目つき、威風堂々とした態度、歯切れのよい発言にうっとりしてしまう方も多いのではないでしょうか。本書の中でも「カッコイイ女性代表」の姿は健在です。
8.『モバイル・ユーザビリティ 使いやすいUIデザインの秘訣』
「手のひらに収まる世界の知恵」と言えばスマートフォンですが、こちらの書籍では、そんなスマホのユーザビリティについて詳しく解説してくれています。現行では、ここまで体系的にまとまっている書籍は他にないでしょう。とくに第4章の「モバイルに適したライティング」は、マーケティング担当者必読です。
9.『新しい国へ 美しい国へ 完全版』
2006年に発売された『美しい国へ』とほとんど内容は変わっていませんが、まだ読んでいない方はぜひ。二度目の挑戦で意気揚々としている安部首相の考えが少しは理解できるかもしれません。とくに、ナショナリズムに関してワールドカップへの言及をしているあたりは日本人向けですね。
10.『日本人のための世界史入門』
第十位はコチラの書籍です。Amazonでの評価は散々のようですが、歴史を学ぶ取っ掛かりには良い書籍と言えるでしょう。歴史書は、教科書的な内容よりも、主観たっぷりの方が読んでて楽しめますよ。ちょっと自分には合わないと思われる方は『仕事に効く 教養としての「世界史」』をどうぞ。