ボクもお手伝いさせていただいた、伝説の外資トップ新将命氏の著書『経営者の心得』(総合法令出版)が、ついに発売となりました。Amazonはもちろん、お近くの書店からご購入いただけます。
新先生が語る「経営の原理原則」に加え、注目を集めている「ダイバーシティ(多様性)」への対応や、「失敗から学ぶ方法」など、盛りだくさんの内容となっております。
経営者の方はもちろん、すべてのビジネスパーソンにとって必読の書に仕上がりました。今回は、その内容を、少しだけご紹介したいと思います。
新将命氏について
著者の新将命氏は、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップス、コカ・コーラ、シェル石油など、世界のグローバルカンパニーで社長職を3社、副社長職を1社つとめられた、まさに「経営のプロフェッショナル」です。
現在では、講演や企業研修、執筆活動をとおして、国内外の「リーダー育成」に尽力されています。また、多くのリーダー・経営者のメンターもつとめており、その経験や知見を広く世の中に排出しています。
代表的な著書は以下のとおり。
・伝説の外資トップが説く 仕事と人生で成功するために本当に必要なこと―――人生の後半戦を勝ち抜くために40代から始める40の意識改革
・伝説の外資トップが教える コミュニケーションの教科書 (講談社+α文庫)
・信じる力: 99%の人ができないと思うことを実現させるレバレッジ
・伝説の外資トップが公開する 世界標準のNEMAWASHI(ネマワシ)の技術
・伝説の外資トップが明かす 勝ち残る人財の原理原則 (ノンフィクション単行本)
「経営の原理原則」とは
そんな新先生がくり返し主張しているのは、経営における「原理原則」の重要性です。
目新しい経営理論やいっときの流行に流されるのではなく、会社、そして人間の本質を理解して経営を行うこと。それがもっとも大事だと、さまざまなところで述べられています。
だからこそ、新先生の主張する理論は、時代とともに古びてしまうということがありません。いつの時代でも通用する、経営者が理解しておくべき「キホンのキ」なのです。
しかし、原理原則を理解して、経営を行っている人は少ないのが現状です。そこで、いま一度、本質に立ち返ってもらいたいと願って書かれたのが本書『経営者の心得』なのです。
これからはダイバーシティ(多様性)への対応が必須
加えて、これからの世の中にはダイバーシティ(多様性)への対応が必須という点にもふれられています。
とくに、経営者の視点から言うと、女性、高齢者、若者、そして外国人。この4つの人材を積極的に活用する経営者こそ、これから勝ち残っていけると主張しています。
たしかに、日本では労働力の確保が急務となっています。それにもかかわらず、旧来型の採用活動および人材育成をしていれば、経営が立ち行かなくなるのは明白です。
これからは多様な価値観・個性を持つ人財と協働することが、企業が勝ち残るための新たな活力源となるのである。
失敗から学ぶ方法とは
さらに、特筆すべきなのは、新先生みずからの“失敗経験”にふれていること。
誰しも、過去の失敗など忘れてしまいたいと思っているものです。しかし新先生は、その失敗こそ、成功への大きなヒントになると述べています。
また、成功の記憶は、ときに、次の成功を妨げるとも主張しています。
将来の成功を妨げる最大の敵は、過去の成功である。
いわゆる「リベンジ・オブ・サクセス(revenge of success)」です。成功の記憶が、日々の改善をおろそかにさせ、結果的により良いものを求めなくなってしまう。
変化に対応しなければならない経営者にとって、改善をやめてしまうことは、まさに命とりなのですね。
まとめ
最後に、新先生の、本書執筆への想いがつまった言葉を、「あとがき」から紹介します。
私は、今の経営者に最も必要なのは、悩んだときに立ち返れる「心得」だと思っている。日々メディアにあふれる情報にさらされ、右往左往している経営者が少なくないと感じているからだ。
成功する経営の原理原則をもとにした「経営者の心得」を身につければ、心がブレなくなる。情報に躍らされるのではなく、情報を適切に操れるようになる。経営のリソースである「ヒト・モノ・カネ」も効果的に活用できる。
ぜひ、本書を読んで、経営の原理原則を学んでみてください。
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