成果をあげるエグゼクティブはなぜ他人をマネジメントしないのか?『経営者の条件』P.F.ドラッカー

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ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件

他人をマネジメントすることはできない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。

 なんとも示唆に富んだ言葉だ。同時に耳が痛くなる。経営者であろうが従業員であろうがアルバイトであろうが、他人をマネジメントするよりも自分をマネジメントした方が手っ取り早い。同時に効果的である。

 子どもは教えによって成長するのではない。父の背中を見て育つのだ。母のやさしさにふれて学ぶのだ。自らを成熟した大人だと思っている方は、ドラッカーが主張する「エグゼクティブが活躍するための条件」を確認して、心を入れ替えると良いだろう。

 そして自らをマネジメントし、他人をリードしてほしい。


活躍するエグゼクティブの条件

 これからの時代に活躍するエグゼクティブはどうあるべきか。『ドラッカー名著集1 経営者の条件』 から3つのポイントを抜粋した。

成果と貢献

 活躍するエグゼクティブは「成果」と「貢献」に焦点をあわせる。

 仕事ができない人間は、「何をやるべきか」「どうやるべきか」「いつまでにやるべきか」しか考えない。だから指示された以上のことができない。そして大抵は期待値以下の仕事を期間ギリギリでこなす。

 反対に、成果をあげる人間は、自分の仕事が「どう会社に貢献するか」「どんな目的を果たすのか」を考え、「そのためにどんな修練をするべきか」を導き出す。そして能力は習得できることを知っている。

 両者の違いを「わずかな考え方の違い」と言うことはできる。「仕事を終えて帰ること」に焦点をあてようと、「成果をあげて会社の明日を担う」ことに焦点をあてようと、短期的な違いはない。

 しかし、人と人との差は常にわずかな違いから生じるのだ。

強みを生かす

 不得手なことに時間を使えるほど人生は長くない。

 成果をあげるとは「自分の役割を果たすこと」だ。同じ仕事であなたより成果をあげられる人間がいたととしたら、はたしてあなたは必要だろうか? 他に居場所はあるだろうか?

 残念ながら、代わりはいくらでもいる。だから自分の強みに特化して、最大限の成果をあげるよう努力しなければならない。淘汰されることは不運ではなく、ただの準備不足なのだ。

 機械的な手法にこだわるのではなく、強みから生まれる仕事への「姿勢」「価値」を認識し、「人格」を高めること。その先にまっているのは「使命」である。仕事に使命を感じるようになれば、それが人生の意味・意義へとつながる。

 強みを生かす者は、仕事と自己実現を両立させるのだ。

資源を無駄にしない

 使えるリソースは限られている。だから無駄にできない。

 とくに貴重な資源は「時間」である。こればかりは失うと回収することができない。取り戻せない。反省も後悔も過ぎ去った時間の前では無意味である。

 ではどうすれば良いか? 簡単である。「もう時間を無駄にはしない」と誓えば良いのだ。すぐにできるし、誰にでも可能だ。過去を振り返らないことが問題なのではなく、時間の無駄をなくす意思決定をしないことが怠慢なのである。

 具体的には、時間が何に使われているのかを「記録」し、「分析」する。そして最も重要な仕事に集中する。それだけだ。そうすることで、貴重な資源を「昨日の失敗の穴埋め」にではなく、「明日の意思決定や行動をうながすため」に費やすことができる。

 最も重要な仕事に集中することこそ、持続的なリーダーシップに他ならない。

ヒトコトまとめ

 成果をあげるエグゼクティブは

自らの仕事で業績をあげ、自らが模範となることで、他人をマネジメントする。 

 お付き合いありがとうございました。多謝。

<目次>

まえがき

序章 成果をあげるには
 八つの習慣
 なされるべきこと、組織のことを考える
 アクションプランをつくる
 行動する
 「私は」ではなく「われわれは」を考える

第1章 成果をあげる能力は修得できる
 成果をあげる者はなぜ必要か
 エグゼクティブとは
 働く者を取り巻く組織の現実
 成果を大幅に改善する方法
 成果をあげる能力は修得できるか

第2章 汝の時間を知れ
 時間は普遍的な制約条件
 必要とされる時間
 時間の使い方を診断する
 時間浪費の原因を整理する
 自由になる時間をまとめる

第3章 どのような貢献ができるか
 貢献へのコミットメント
 専門家に成果をあげさせるには
 人間関係のあるべき姿
 会議の成果をあげる

第4章 人の強みを生かす
 強みによる人事
 上司の強みを生かす
 自らの成果をあげる

第5章 最も重要なことに集中せよ
 一つのことに集中せよ
 過去を計画的に廃棄する
 劣後順位の決定が重要

第6章 意思決定とは何か
 エグゼクティブ特有の仕事
 二つの実例
 意思決定の要因

第7章 成果をあげる意思決定とは
 正しい意思決定の要件
 意思決定とコンピュータ

終章 成果をあげる能力を修得せよ
 成果をあげることは使命
 現代社会に不可欠なもの

訳者あとがき

参考文献

索引

<著者>

P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。
著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』など多数ある。

<類書>

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