『10年つかえるSEO』を読んでSEOがわからなければあきらめましょう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

10年つかえるSEOの基本

『10年つかえるSEOの基本』 というSEO関連の本とても読みやすかったです。すでにコチラの記事でも少し紹介しました。

これからSEOを勉強しようという方にも、すでにSEOについて知っているという方にもオススメです。サクサク読めます。本稿では、『10年つかえるSEOの基本』の概要を備忘録的にまとめたいと思います。 


  [ad#ad-1]

SEOの前提

SEOに関しては、どうも「SEO対策」という言葉が一人歩きしているように思います。というのも、そもそもSEOは対策するものではなく、あくまでも「検索したユーザーにとって価値のあるコンテンツを上位表示するという、検索エンジンの仕組みを理解すること」だからです。

なので、結果的に「キーワードを適切に使っていて、役に立つ内容で、シェア・リンクしたくなる記事」をつくることがSEO対策となります。つまり、ユーザーフレンドリーなコンテンツの作成ですね。それは、Googleが「検索が必要ない世界」を目指していることにも起因します。

具体的には、「高度な検索技術が不要になる世界」ということでしょうか。疑問がわいたらすぐに解決してくれる。そんな素敵な世の中です。少なくとも、SEO対策が目的になってしまえば、本来の目的である「サイトへの集客」から遠ざかってしまう可能性もあります。

そのうえで、次の手順通りにSEO対策を進めましょう。

1.「キーワード」を把握する

SEOに欠かせないのが「キーワードの把握」です。サイトを訪れてほしい人(ターゲット)がどのようなキーワードで検索するかを知り、検索エンジンが正しく理解できるようにコンテンツ化します。その後は、定期的にサイトを更新し、リンクを集めるだけです。

キーワードを調べるには、以下のツールが活用できます。

キーワード プランナー
キーワードウォッチャー
goodkeyword

2.キーワードを検索エンジンに認識させる

最適なキーワードが見つかったら、次はキーワードを検索エンジンに認識させます。

『10年つかえるSEOの基本』に記載されているポイントは以下のとおりです。

・titleタグにキーワードを含める
・meta descriptionにキーワードを含める
・最初の見出しにはキーワードを含める
・ページ内のテキスト要素にキーワードを含め、なるべくページ上部に出現させる
・「見てほしい人が使いそうな言葉」をなるべく選んで使う
・自然な文章で表記し、不自然なくり返し表現を用いない

ちなみに、『10年つかえるSEOの基本』の著者である土居健太郎さんが取締役をつとめているヴォラーレ株式会社のサイトがコチラ。コンテンツを見てもらうとわかりますが、忠実に実践されています。(勉強になります)

3.タイトルをつける

記事と言えばタイトル。キャッチコピー的な要因ではなく、SEOの観点から重要なポイントは次のとおりです(抜粋)。

・大事なキーワードを含めて、何のページなのかが具体的にわかるようにタイトルをつける
・ページ内容と関係ないタイトルはつけない。
・異なるページに、同じタイトルを複数つけない。
・文字数の目安は30文字以内と考える。
・重要なキーワードはなるべく前半に持ってくる。

もちろん、ひとの目に留まり、クリックされることも大事です。

4.meta descriptionを書く

検索エンジンのランキングに直接かかわるものではないそうですが、ユーザーフレンドリーの観点から重要なmeta description。ポイントは次のとおりです(抜粋)。

・大事なキーワードを含めて、何のページなのかが具体的にわかるように書く。
・ページの内容と関係ない文章を書かない。
・異なる内容のページに同じ文章を書かない。
・文字数の目安は50~100文字程度。

ちなみに、ランキングに関係ないこともあり、適当に書くぐらいなら書かないという選択肢もアリとのことです。

5.本文を書く

本文を書く際に重要なのは、「重要なことは最初に書く」ことです。また、記事のSEO対策を一定に保つには、ルールを決めておくのもひとつの方法です。たとえば次のとおりです(抜粋)。

・タイトルと見出しにキーワードを盛り込む。
・ページの冒頭と、それ以外にも2箇所程度キーワードを配置する。
・文字数目安は1000文字前後。
・1ページに主だったテーマは1つのみに絞る。

サイトによって規定は異なって当然なので、あくまで一例となります。

コンテンツの中身について

そして忘れてはならないのがコンテンツの中身について。考え方としては、自分が主張したいことではなく、検索ユーザーがどのような記事に価値を感じるか、ということ。それを、キーワードとあわせて考えます。マーケティングですね。具体的には次のとおりです(抜粋)。

・自分にとってとても役に立つ情報が書いてあった。
・知らなかったことを教えてくれた。
・行動のヒントになるようなことを示してくれた。
・自分の意思決定を後押ししてくれた。
・ほかのサイトにない情報、ほかのサイトよりも優れた情報を作る。
・量よりも質を重視、“薄・広く・浅”ではなく“濃・狭・深”。
・検索エンジン視点ではなく、検索する人の視点・マーケティング視点で作る。

見る人を増やし、リンクを得る方法

多くの人が見ている記事は、リンク・シェアによって、さらに上位表示される可能性が高まります。SEO以外で、見てくれる人を増やす方法には次のようなものがあります(抜粋)。

・そのジャンルで影響力の強い人に紹介してもらうように工夫する。
・そのジャンルで多くの人を集めているメディアサイトで紹介してもらう。
・別ですでに人を集めているサイトを自社で保有しているなら、そちらで紹介する。
・自社の持っているTwitterアカウントやFacebookアカウントで告知してみる。

また、リンクは次のようになされることが多いです(抜粋)。

・参考URLとしてリンクされる。
・まとめサイトに掲載される。
・Twitterなどのソーシャルメディアで紹介される。
・コンテンツを紹介した記事が逆に紹介される。
・他サイトに記事を提供してリンクを得る。
・プレスリリースに掲載される。

ポイントとしては、リンクしてもらえる理由を持ったコンテンツを作り、リンクしてくれそうな人にコンテンツをちゃんと届ける、ということになります。

プラスの循環を目指して

最終的な目標は、次のような「SEOの好循環」を目指すことです(抜粋)。

スタート:良いコンテンツをつくる

①多くの人に見てもらえる。一定のリンク獲得

②リンクを通じてさらに見てもらえる機会が増える。SEOも強くなって検索での露出が増える

③さらにリンクが増える

このようなサイクルが構築できれば、コンテンツは資産となります。あとは、継続的に情報発信を行うだけですね。

※SEOの概念から実践まで学ぶには以下の記事がオススメです。

SEO(検索エンジン最適化)とは? 概念から実践まで、ゼロから学ぶ

【まとめ】

キーワードを考える×価値あるコンテンツを作る×たくさんのリンクを集める=SEOの成功

【所感】

個人的に『10年つかえるSEOの基本』は、ある程度SEOについて理解していると“自負している”人が読むべき本だと思いました。対話形式に加え、全136ページなので1時間程度で読めてしまいますが、「ボク、なにか大切なことを忘れてたみたい……」と思わせてくれる、良書です。

ぜひ、他のSEO本とあわせてお読みくださいませ。

10年つかえるSEOの基本

SEO対策のための Webライティング実践講座
鈴木 良治
技術評論社
売り上げランキング: 3,153
これからはじめる SEO内部対策の教科書
瀧内 賢
技術評論社
売り上げランキング: 11,981

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. 匿名係長 より:

    参考になりました、SEOが良く解らなかったので本屋で買わせていただきたいと思います。要旨ですが、本屋で参考になる本を選びやすいと思いますので、便利でした。自分も参考図書のページは、このようにさせて頂きたいと思います。

匿名係長 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です