専門性を高たるめに「研究」をはじめよう!

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フリーランスにとって、誰にも負けない“専門性”があることは、大きな武器となります。その分野に関して名指しされるようになればシメたもの。仕事は、向こうからやってきます。

記事執筆の依頼、書籍出版の依頼、講演やパネラーとしての登壇、勉強会やワークショップ、さらにはメディアへの出演などもあるかもしれません。可能性が広がります。

そのように専門性を意識しつつ、育てていくことは、一種のブランディングであり、営業活動であり、生き残るための戦略となります。これからはとくに、そうした発想が欠かせません。

では、どうすれば自らの専門性を見極め、高めることができるのでしょうか。

専門性を見極める

専門性を高めるためには、まず、自らの専門とは何かを見極める必要があります。そのために必要なのは、これまでに行ったきた業務に加え、スキル・ノウハウの棚卸しです。

社会に提供できる“価値”をベースにして、これまで行ってきた活動をピックアップしてみる。ポートフォリオをつくっているのであれば、それを元に棚卸しすることもできます。

そのうえで、自らの差別化につながる独自性のある専門性を見極めてみること。できれば、より特定の分野にフォーカスしていたほうが、独自性は深まります。

たとえば「自動車」が専門なのであれば、普通車なのか小型車なのか。普通車であれば、セダンなのかミニバンなのかなど、掘り下げていくことで、専門分野が特定されていきます。

どうすれば専門性を高められるのか?

初期の段階においては、途中で専門性が変わってしまうこともあるかもしれません。あるいは、複数のジャンルにまたがることもあるでしょう。

そのような場合でも、最初から無理に専門性を特定させようとする必要はありません。むしろ柔軟に構えていたほうが、自らの専門性を見極めやすくなります。

専門性を見極めることができたら、あとは、専門性を高めていくだけです。そのための手法として王道なのはやはり、「研究」でしょう。

研究は、単なる勉強とは異なります。勉強も研究のうちに入りますが、勉強しているだけでは研究にはなりません。研究の目的は、あくまでも、新しい知見を得ることにあります。

専門性を高めるために「研究」をはじめよう

研究の手法は大きく3つあります。

1つ目は「文献研究」です。関連するジャンルの書籍、論文、記事などをチェックし、これまでに蓄積されてきた知見を把握するよう努めます。

その前提となる、書籍や論文等を探す行為を「サーベイ」と言います。たとえば、Googleスカラーなどを用いて必要な文献を収集し、読み込んでいきます。

2つ目は「調査研究」です。これまでの研究結果ではフォローされていない内容を調べたり、あるいは必要なデータを収集する場合に、調査を行います。

アンケート調査やインタビュー、取材など、調査の方法はさまざまです。調査の段階では、得られたデータの偏りなどにも注意する必要があります。

3つ目は「実験研究」です。自らが設定した仮説に対し、それが正しいこと(あるいは間違っていること)を証明するための手法が実験となります。

社会科学系の分野においての実験は、量的調査や質的調査によって得られた知見をもとに結論を導き出すのが一般的ですが、仮説と検証をくり返すだけでも知見は深まります。

ビジネスと研究と、クリエイティブな活動と

研究によって知見を得ていくことで、自らの専門性は高まります。また、得られた知見をビジネスに応用することも可能でしょう。

ビジネスもまた、仮説と検証のくり返しであることに変わりはありません。その点において、研究とビジネスを同時並行的に行うことは、プラスの相乗効果を生む可能性があります。

さらに、ビジネスと研究で得た成果を、クリエイティブな活動にも振り向けていく。形はどんなものでも構いません。その結果、新たな視座を獲得することにもつながるはずです。

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コメント

  1. […] 研究を進めるにあたり、必要となるのが“資料”です。とくに、学術的なエビデンスに基づく研究を行うためには、国内・国外を含む文献(論文など)を読み込まなければなりません。 […]

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