弱者はなぜ“子沢山”なのか? ~マンボウが3億の子を産む理由~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

18

 一般的な“子沢山”のイメージはどのようななものだろうか。「にぎやか」「愛があふれている」「楽しそう」。大変なことも多いだろうが、何だか幸せそうなイメージがある。ただ、「幸せなこと」と「社会的な強者である」こととは、必ずしも一致しない。生物学的に考えてみると、それは明らかだ。人間もまた生物である。少しばかり思考的な動物だからといって、いち生物であることから逃れることはできない。ただ、強者の定義が異なっているという違いはあるが。そして、その違いが「子沢山=弱者」を裏付けるものとなっている。


 マンボウは、1回の産卵で実に3億もの卵を産むそうだ。泳ぎが得意でなく、外敵からの攻撃にも弱いマンボウは、子孫を残すためにそれだけの子どもを産まなければならない。実際、そのうちの数匹程度しか生き残らないそうだ。生物学的に考えれば「弱者」であることは揺るぎない。弱いからこそたくさんの子どもを産む。たくさん産まなければ生き残れない。子孫を残せない。このような理屈が、どうやら人間にも当てはまるのではないかと思ったのだ。

 もっとも、冒頭で述べたとおり、人間の場合の弱者の定義は自然界のそれとは若干異なる。戦国時代だったらまだしも、現代においての弱者とは、力が弱い者のことではなく、「経済的に稼ぐ力が無い、あるいは乏しい」ということを指す。お金の有り無しではない、ということに注意してもらいたい。弱者でも馬鹿でもお金を得ることは可能だ(ex.宝くじに当選する)。ただ、人より稼ぐ能力を身につけられるのは、一定の人だけに限られる。才能もあるだろうし、努力もまた才能の一部だ。

 さて、人間の場合の子沢山を考えてみよう。そもそもなぜ子沢山になるのか。理屈は簡単だ。「後先考えずに性行為に及ぶ回数が多いから」である。果たして、計画的にたくさんの子どもを産む必要がどこにあるのだろうか? 「子どもに働いてもらう」「優秀な子どもが産まれる確率が高くなる」。それこそ、弱者の論理である。自分に稼ぐ能力がないばかりに、子どもに望みを託さなければならない。人生を半ばあきらめてしまった人。それが弱者でなくてなんであろうか。

 そもそも、子は鎹(かすがい)である。いち家庭の稼ぎ手ではない。それなのに、よりたくさんの子を産んで何かしらのメリットを望むとは何事だろうか。また、たとえお金がたくさんあっても、子どもをたくさん産む理由にはならない。子どもを立派に育てようと思うなら、当然のことながら教育が必要となるわけだし、それには相応のお金がかかる。自分が培った能力を伝授する必要もあるだろう。子どもが5人も6人もいて、それが可能だろうか? 甚だ疑問である。

 では、稼ぐ力とはそもそも何なのか? 「子沢山=弱者」という定義からすれば、それは「必要なときに、もっとも適切な決断ができ、そしてその決断を遂行するために自分を律せる能力」であろう。快楽におぼれて無闇やたらに子どもを作ってしまう人に(できちゃった結婚もまたしかり)、稼ぐ力があるとは考えにくい。ひと踏ん張りしなければならないタイミングで、お酒を飲みに行く人が、他人より秀でた能力を発揮するわけはないのだ。あったとしても、ほころび始めるのは時間の問題である。

 現在、日本では少子化が問題となっているが、それはそもそも日本人が優秀だからということになる。エコノミックアニマルは伊達ではない。子作りに多大な時間を投下するのではなく、朝から晩までせっせと自分の勤めを果たし、適切に我慢し、決断し、余ったスキマ時間で上手にマスターベーションをする。そうやって日本のために頑張ってきた人々が、この国を支えているのだ。その構図は、今もそれほど変わらないだろう。

 子どもが少なくなれば国力は低下する。もっともだ。単純に働き手が少なくなるし、いくら一人あたりのGDPを高めても圧倒的な数には勝てない。そのことは、近隣の馬鹿でかい国が証明してくれている(数字の上では)。ただ、「子どもが少ないから頑張って子作りをしましょう」といくら呼びかけても、すぐに成果が出るわけではない。最低でも、産むのに十月十日、成人するのに20年。これだけの空白期間を、一体どうやって埋めるというのだ。一度入った外国人労働者は、そう簡単には出ていくはずもない。

 結論。子沢山ということは、家庭内で慎ましく幸せを享受するだけならともかく、広く世間に対して公言するようなことではない。少なくとも、自慢するなどもってのほかだ。子作りする時間があれば、もっとできる仕事があっただろうに。子どもたちに対して、もっと良質な教育を受けさせることができただろうに。もっと愛情を注ぐことができただろうに……。産んでしまった後に「あ、やっぱりいらないかも」ということができない以上、計画的に子を作れない人はやはり“弱者”なのである

世界で活躍する子どもに育てる方法
末口 靜枝
現代書林
売り上げランキング: 28,055

子育てを快適にするアイテム

ベビー・キッズのお店☆ハニースマイリーズONLINE

【家政婦マッチングサービス「かじなび」】

参加者満足度100%!再就職を希望する女性を完全無料でサポートします
【女性しごと応援テラス・東京しごとセンター】

【ライター講座】受講生募集!

コジゲンでは、ライター講座の受講生を募集しています。

将来の独立も可能です。

まずはお気軽にご連絡くださいませ!

詳しくはコチラ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Comments links could be nofollow free.