激しい感情のぶつかり合い|鈴木宗男「乙武さんの人間性を疑います」 ベビーシッター事件めぐりブログで激突

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鈴木宗男「乙武さんの人間性を疑います」 ベビーシッター事件めぐりブログで激突|J-CASTニュース

 問題は、「母親の愚行」でも「政策面でのバックアップ」でもない。

子供の価値がわかっていない

 一番の問題は「子供自身が置き去りにされている」こと。被害にあったのは子供自身なのに、この議論の中心にはその子供がいない。いるのは「母親」と「加害者のベビーシッター」だけ。そこが根本的に間違っている。

 年金制度が将来的に機能しない可能性が言及されているのは、その担い手が減少しているからだ。つまり子共たちである。加えて、これからの日本経済を支えていくのも子供たちであるし、将来の国のリーダーもやはり子供たちなのだ。母親やベビーシッターではない。

議論はどんどんすべき

 とは言え議論はどんどんすべき。それが社会への問題提起となる。この問題は、一部の悩みを抱えている母親や父親だけに留まらない。社会全体として考えるべきである。もっとも、力のある人が議論しなければ意味は無いが。

 そういう意味では、乙武氏と鈴木宗男氏の激突は良かったのではないか。今後の展開(というか発展)に期待したいところだが、感情のぶつかり合いを楽しんでいるだけにも感じられる。というか、ニュースの受け手がそうなるように仕向けているとでも言うべきか。

足りない問いかけ

 圧倒的に問題に対する「問いかけ」が足りない。どんな言い方をしてもすべての人に当事者意識を植え付けることはできないかもしれないが、アプローチの仕方は複数あるはずだ。

 何かがあってから立ち上がるのではなく、立ち上がったら何かが見えてきたという世の中の実現は、やはり難しいのだろうか。

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